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IAEAの理事会は8日、本部のあるオーストリアのウィーンで始まりました。
ことし6月にイランの核施設がイスラエルとアメリカに攻撃されてから、定例の理事会が開かれるのは初めてです。
イラン側はIAEAによるイランでの監視活動が核施設攻撃の口実に利用されたと非難してIAEAへの協力をほとんど停止していて、理事会の冒頭、IAEAのグロッシ事務局長は「特にこの6月の攻撃後は、イランの核開発に関する検討がわれわれの取り組みの中心を占めてきた」と述べ、核開発の実態を検証するためイラン側との協議に注力してきたと訴えました。
そのうえで「進展は見られている。今後数日以内に結論に至ることを心から願っている。時間はまだあるが、多くはない」と強調しました。
イランの核開発を巡ってはイギリスとフランス、ドイツの3か国がイランへの国連制裁を再開させる手続きを始めるなど、イランへの圧力を強めています。
イランはこれに反発する一方で、IAEAの査察官を部分的に受け入れる協力姿勢も示していて、今回の理事会でイランと欧米側との間でどのような議論が行われるかが焦点となっています。
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