タイ タクシン元首相 きょう判決へ

タクシン氏は2006年の軍事クーデターで政権を追われたあと、事実上の亡命生活を送り、おととしタイに帰国しました。

汚職などの罪で実刑判決を受けていたため、すぐに首都バンコクの刑務所に収監されましたが、その後、体調不良を理由に病院で生活を送っていました。

このタクシン氏の刑期中の生活をめぐる問題について、9日、最高裁判所で判決が予定されるなか、タイのメディアは4日にタクシン氏がプライベートジェットで出国したことを踏まえ、国外逃亡した可能性があると伝えていました。

一方、タクシン氏は、「9日の裁判に出廷するために8日までには戻る」とSNSに投稿し、8日バンコクの空港に到着しました。

タクシン氏をめぐっては先月、次女のペートンタン氏が首相を失職し、5日の首相指名の投票でもタクシン元首相派の候補が選出されず、政権交代が起きています。

9日の判決次第では、タクシン派の政党の影響力の低下がさらに進む可能性も指摘されています。