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「ことしの新米価格どうなる?」について【動画解説】でお伝えします。
コメの流通に詳しい宮城大学の大泉一貫名誉教授と、流通経済研究所の、折笠俊輔主席研究員に聞きました。
【動画解説】(2分39秒)
8月19日 おはよう日本で放送
※動画はデータ放送ではご覧いただけません
大泉さん、4200円程度以上。
折笠さんも、4200円から4500円ほど。
ともに、現在流通している令和6年産のコメの平均価格を上回るという見ているんです。
新米価格見通しの根拠 「概算金」
その根拠は何か。まず、大泉さんが注目しているのは、各地のJAが農家に提示している「概算金」の額が高くなっている点です。
「概算金」とは、JAがコメを集める際に生産者に前払いするお金のことです。その年のコメの流通価格を形成する指標となっていて、例年、夏から秋にかけて決まります。つまり、これを見ればことしの新米がどれくらいの値段になるのか見通せるというわけですね。
例年よりも高い概算金に

大泉さんによると、JAは去年、十分な量のコメを集められなかったことから、ことしは新米をしっかり確保するため、例年よりも高い概算金を提示しているということなんです。
その結果、大泉さんの予測が「店頭での販売価格も値上がりするだろう」ということなんですね。

その概算金がどのぐらい上がるのか、一部明らかになっています。北海道が70%以上、新潟が35%などで、このほかにも大幅な引き上げの情報があります。
夏の天候も価格に影響するおそれが

もう一人の専門家、折笠さんが注目しているのは、この夏の水不足や猛暑による高温障害の影響です。
市場ではことしの新米の収穫量が減るのではないかという不安が広がっていて、結果として、販売価格の高騰につながるのではないかといいます。この夏の天候も価格に影響するおそれがあるんですね。

さらに、随意契約の備蓄米の販売期限が迫っていることや、令和6年産のコメが古米として一部市場に残るのかなど、新米以外の選択肢がどうなるかも注目されますが、大泉さんによると“新米のニーズ”というのは確固たるものがあるため、やはり新米は去年産より高くなるのではないかとしています。
これから秋にかけて新米の価格が実際どうなっていくのか注意深くみていきたいと思います。
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