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気象庁によりますと、小笠原諸島の硫黄島では今月1日に、島の西の海岸で噴火が発生して噴煙が海面から1000メートル以上まで上がりました。
その後も噴火活動が続いていて、海上自衛隊が上空から撮影した画像で、島の西側に新たな火口が出来ていることが確認されたということです。
また、今月3日などには、監視カメラで高温の物質が火口から高く噴き上がっている様子が確認され、気象庁は、マグマそのものが激しく噴出するマグマ噴火が起きている可能性があるとしています。
硫黄島では長期的に島全体が隆起する地殻変動が続き、3年前にも島の沖合でマグマ噴火が起きています。
火山活動に詳しい、東京大学地震研究所の前野深 准教授は「火口は異なるが、前回のマグマ噴火と一連の活動だと考えられる。マグマの蓄積が進んでいるとみられ、活発な活動がしばらく続く可能性がある」と話しています。
気象庁は今後、同じ程度の噴火が島のほかの場所でも発生する可能性もあるとして、火山活動を注意深く監視することにしています。
現在、島内には自衛隊の基地はあるものの、一般の住民は住んでおらず、海上保安庁が付近を航行する船舶に注意するよう呼びかけています。
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