This post was originally published on this site.
農林水産省は、高止まりが続いていたコメの価格を引き下げようと、ことし5月から随意契約で備蓄米を小売業者に売り渡し、今月末までに売り切るよう求めていました。
しかし農林水産省によりますと、倉庫から出荷する作業に時間がかかっていることなどから、購入の申し込みがあったおよそ30万トンのうち、小売業者が販売できたのは今月10日の時点で10万7000トン余りにとどまっているということです。
こうした中、関係者によりますと、農林水産省は来月以降も小売業者による随意契約の備蓄米の販売を認める方針を固めたということです。
また、農林水産省では契約を交わした小売業者に20日までに備蓄米を引き取るよう求めていますが、期限までに引き取れない場合でも、業者が希望すれば出荷を続ける方向で調整を進めているということです。
スーパーなどでは新米が5キロ4000円を超える価格で流通し始め、18日発表された全国のコメの平均価格も5キロ税込みで3737円と、前の週より195円値上がりしました。
こうした中、9月以降も備蓄米の販売が認められるようになることで、消費者にとっては5キロ2000円前後の割安なコメを買う選択肢が残されることになります。
コメント