This post was originally published on this site.
神戸アイセンター病院の栗本康夫院長らのグループは、「網膜色素上皮不全症」という重い目の病気の患者にiPS細胞から作った網膜細胞をひも状に加工して移植する治療の開発を進めていて、ことし1月、医療費の一部に公的な保険が適用される「先進医療」にするよう厚生労働省に申請しました。
21日開かれた厚生労働省の専門家会議では「計画では移植によって異常な組織の面積が減るかをみるとしているが、視力や視野の改善といった治療の有用性を十分評価できない」とか「高額な治療費が妥当か判断する資料が十分でない」といった意見が出され、先進医療にするのは適切ではないとする結論をまとめました。
先進医療は、治療そのものの費用は患者負担となる一方、入院費などに公的な保険が適用されるもので、認められればiPS細胞を使う治療としては初めてのケースになると注目されていました。
栗本院長は「結果を真摯(しんし)に受け止め改善したい。この病気は確立された治療法がなく、治療の実現に向けて尽力したい」とコメントしています。
コメント