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大雨災害のあとの片づけ作業では熱中症や感染症のリスクが高まるとして専門家が注意を呼びかけています。
災害医療や熱中症対策に詳しい日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野の横堀將司教授によりますと、暑い時期に行う大雨災害のあとの片づけ作業では熱中症になる人が多くなる傾向があるということです。
理由としては、室外機の故障や停電などでエアコンが使えなくなることや、大雨災害のあとは湿度が高くなって汗が乾きにくく体の熱を外に逃がしにくい環境になることを挙げています。
横堀教授は「暑さを避けられない環境で作業するときは、こまめに水分補給をしたり休憩をとったりするほか帽子をかぶるなど対策をしてほしい。2人以上で一緒に作業をして互いに体調の確認や休憩を促し合うことも実践してほしい」と話しています。
また、浸水被害があった場所では、水が乾いたあとの土ぼこりを吸って呼吸器系の病気を引き起こしたり、不衛生な水が足の傷などに入って感染症になったりするリスクもあると指摘します。
横堀教授は「ほこりを吸わないようマスクをつけるほか、けがをしないよう暑い中でも底のしっかりした安全靴を履き、体の露出を控える服装をすることが大切だ」と話しています。