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台風は22日朝早くに宮崎県の沖合へ抜けましたが、台風周辺の発達した雨雲が鹿児島県を中心にかかり続け、宮崎県や高知県でも雨が強まっています。
午前6時までの1時間にはいずれも県が設置した雨量計で鹿児島県南九州市で81ミリの猛烈な雨が、鹿児島県指宿市で49ミリ、宮崎県串間市で38ミリの激しい雨を観測しました。
午前6時までの24時間に降った雨の量は鹿児島市喜入で321.5ミリ、南さつま市で290ミリ、日置市で276ミリ、種子島で252.5ミリといずれも平年の8月1か月分を上回る大雨となっています。
これまでに降った雨で鹿児島県では土砂災害の危険度が高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
今後の見通しです。
台風は速度をあまり上げないまま宮崎県沖を北東へ進み、22日昼過ぎまでに熱帯低気圧に変わる見込みですが、動きが遅いため同じ地域で雨が降り続き、総雨量がさらに増えるおそれがあります。
九州南部では局地的に、雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあり、23日朝までの24時間に降る雨の量は、多いところで150ミリと予想されています。
特に奄美地方を除く鹿児島県では22日昼過ぎにかけて線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
土砂災害に厳重に警戒するとともに、川の氾濫や低い土地の浸水に警戒してください。
強風や高波、落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
鹿児島県では今月上旬、記録的な大雨になって被害が出た地域があります。
地盤が緩んだり堤防が壊れたりしているところもあり、雨が弱まったとしても安全な場所で過ごすようにしてください。
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