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サプリメントの購入をめぐる捜査で、サントリーホールディングスの会長を辞任した新浪剛史氏は、警察の任意の調べに対し違法性の認識はなかったという趣旨の説明をしていることが捜査関係者への取材で分かりました。
自宅の捜索で違法な製品は見つかっていないということで、警察がいきさつを慎重に調べています。
サントリーホールディングスは、新浪氏が8月、サプリメントの購入をめぐって警察から捜査を受けたことなどを明らかにしたうえで、9月1日付けで会長を辞任したと発表しました。
捜査関係者によりますと、アメリカに住む新浪氏の知人から日本では規制されている大麻成分の「THC」を含む製品が福岡県内に送られていて、北九州市にある門司税関から情報提供を受けた福岡県警が捜査を始めたということです。
製品を密輸したとして福岡県内に住む容疑者が麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、その捜査の中で、容疑者が製品を送ろうとしていた先に東京都内の新浪氏の自宅があることが分かったということです。
サプリメントには大麻成分が含まれていたとみられ福岡県警は、海外からの密輸にあたる疑いがあるとして、8月22日、新浪氏の自宅を捜索しました。
捜査関係者によりますと、新浪氏は警察の任意の調べに対し、違法性の認識はなく、サプリメントを送られた事実を知らされていなかったという趣旨の説明をしているということです。
また、自宅の捜索では違法な製品は見つからず、新浪氏から薬物の使用が疑われる成分も検出されなかったということです。
アメリカでは大麻成分の「THC」を含む製品が鎮痛作用があるサプリメントなどとして利用されていますが、厚生労働省によりますと、「THC」は幻覚作用などがあるということで日本国内では規制の対象となっています。
警察は、違法性についての認識や詳しいいきさつを慎重に調べています。