ユナイテッド機が関西空港に緊急着陸 乗客は全員脱出 2人けが

関西空港の運営会社や国土交通省などによりますと、12日午後7時すぎ、成田からフィリピンのセブに向かっていたアメリカのユナイテッド航空32便、ボーイング737型機が関西空港に緊急着陸しました。

貨物室で火災が発生したことを示すメッセージが操縦室に表示されたということで、誘導路でしばらく停止したあと、午後7時半ごろに脱出用のシューターを使って乗客が緊急脱出しました。

国土交通省の関西空港事務所によりますと、旅客機には乗客・乗員あわせて141人が乗っていて、乗客は全員脱出したということです。

また、消防によりますと、50代と80代の女性の乗客2人が軽いけがをしたということです。

消防による消火活動は行われなかったということです。

関西空港の運営会社によりますと、旅客機は太平洋沖を飛行中に緊急事態を宣言して、関西空港に目的地を変更していました。

この影響で関西空港は、2本ある滑走路を安全確認のためいずれも閉鎖し、このうち旅客機が緊急着陸したA滑走路は閉鎖が続いていますが、B滑走路は午後8時15分に運用を再開しました。

航空各社によりますと、関西空港を発着する旅客機には遅れが出ているということです。

旅客機の乗員と乗客について、国土交通省の関西空港事務所は当初142人としていましたが、その後141人に修正しました。