キム総書記の中国訪問にあわせて、新たなICBMの開発を示唆し、アメリカへの対決姿勢を示すねらいがあるとみられます。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は2日、キム・ジョンウン総書記がミサイル総局傘下の研究所を1日に訪れ、炭素繊維などを使った大出力の固体燃料式のエンジンについて報告を受けたと伝えました。
エンジンは、過去2年間で8回、地上で燃焼実験が行われ、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルだとする「火星19型」の系列のミサイルと、次世代の「火星20型」に搭載される計画だとしています。
北朝鮮が「火星20型」に言及するのは初めてで、開発を示唆したとみられます。
キム総書記は、エンジンについて「戦略ミサイルの強化と能力拡大に大きな変革をもたらす」として評価しました。
キム総書記は2日から中国を訪れていて、北京で3日に、日本との戦争に勝利してから80年の記念日だとして行われる大規模な軍事パレードなどの行事に出席する予定です。
滞在中に習近平国家主席やロシアのプーチン大統領と会談する見通しで、両国との関係強化を強調し、アメリカへの対決姿勢を示すねらいがあるとみられます。
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